はじめての写真教室 〜「何を伝えたいか」がわかる写真を撮ろう〜
写真は「あなたの心を伝える絵」です。この教科書では、「伝わる写真」を撮るために大切なことを、わかりやすく一つずつ学んでいきます。
はじめに
写真を撮るとき、何を一番に伝えたいですか?
花の美しさ? 動物の表情? あるいは、静かな空気や、懐かしい気持ちかもしれません。
この教科書の目的
この教科書では、「伝わる写真」を撮るために大切なことを、わかりやすく一つずつ学んでいきます。
第1章 写真の「主役」を見つけよう
写真には主役(主題)があります
それは、写真を見る人に「これを見てほしい!」と伝える、一番大切な部分です。
やってみよう!
写真を1枚見て、「一番目立っているもの」「一番伝えたいと思うもの」を探してみましょう。
第2章 何を撮るかを言葉にしてみよう
自分に問いかけましょう
「この写真で伝えたいものはなに?」
心の動きを感じましょう
「どこが好き? なにに心が動いた?」
写真の「心(ココロ)」を見つけましょう
それが、あなたの写真の「心(ココロ)」になります。
💡
ひとことメモ: 伝えたいことがわかっていると、写真に「集中力」が出ます!
第3章 写真の「主役」と「脇役」
主役って?
一番伝えたいものです。
脇役って?
主役を引き立てるもの。たとえば背景や光など。
📝
例: 猫が主役なら、ふわふわの毛並みや、まわりの柔らかい光が脇役になります。
第4章 見る人の目はどこへ向かう?
明るいところ
人の目は自然と明るい部分に引き寄せられます
ピントが合っているところ
シャープに見える部分に注目します
色が目立つところ
赤や黄色などの鮮やかな色に目が向きます
人の顔や目
人は自然と他の人の顔や目に注目します
📷
カメラで撮るときは、「見てほしいもの」がそこにあるように工夫してみましょう。
第5章 構図(こうず)ってなに?
三分割構図
画面をたてよこ3つに分けて、交わる点に主役を置く!
まんなか構図
まん中に主役を置いて「どーん!」と目立たせる!
ななめ構図(対角線)
画面をななめに使うと、動きが出ます!
構図は、写真の中の「ものの置き方」のことです。良い構図にすると、主役がもっと目立ちます!
第6章 写真のチェックポイントとおわりに
何が主役かわかる?
写真を見たとき、一番伝えたいものが明確に伝わるか確認しましょう。
主役がはっきり見える?
主役にピントが合っていて、適切な明るさで撮れているか確認しましょう。
背景がごちゃごちゃしていない?
主役の邪魔をするような要素が背景にないか確認しましょう。
明るさや色で目が行く場所はどこ?
視線が自然と主役に向かうように、明るさや色のバランスを確認しましょう。
写真は「あなたの心を伝える絵」です。うまく撮れなくても、撮りたい気持ちがあれば大丈夫。この教科書を思い出しながら、「何を伝えたいか」をいつも意識して、1枚ずつ大切に撮っていきましょう。